2011.12.25 Sunday
大阪マラソン完走記6(終)(住之江公園〜南港大橋〜インテックス大阪)
(心が折れそうになった住之江通)
住之江公園を右折し、住之江通へ。
ここから先はコース上をニュートラムの軌道が覆いかぶさり、
また高低差のある南港大橋や殺風景な風景が続く港湾部を走るという、
精神的にきついコース。
この時点では精神面ではまだ大丈夫だけど、どうなるか・・・。
地下鉄の駅やマグスミノエに近いこともあり沿道はかなり賑わい、その人達から力をもらいました。
そして国道26号線同様、沿道の人たちとハイタッチをしながら走っていきました。
しばらくするとマグスミノエにあるココイチからはカレーの匂いが・・・。
お腹がもたれてもいいからカツカレーが食べたくなった^^;
商業施設を通り過ぎたら沿道の応援が少なくなるだろう・・・と思っていましたがそんなことはなく、
ニュートラムの駅が近いこともあって応援は途切れることはありませんでした。
住之江公園から先はコースも景色も単調になり精神的に参るだろう・・・
と思って応援しているランナーに走る勇気と力を与える為と、
35km付近からだと集団もばらけるので容易に見つけやすいので、応援の人がここに来たのだろうか?
平林の手前で34km地点を通過。
メンタルは大丈夫だけど、太ももが重くなり歩幅も少し狭くなりペースダウン。
平林から南港口の間は緩やかながらアップダウンがあるコース。
日頃この付近を走っている私は熟知していたので問題ありませんでしたが、
多くのランナーは予想外の展開で驚いたのではないだろうか?
ちょうどそのあたりで「ランナーズプラス」の方々が応援に来ていたのでハイタッチしました。
緩やかな坂を上がりきったところで南港口を通過。
南港東まではそう遠くはないのですが、徐々に両足が重たくなり、
桜川からペースメーカー代わりにしていたチアガールを見失ってしまいました。
おまけに空腹でエネルギー切れ間近・・・。
34kmを通過した時点での32km〜34kmのラップタイムは12:09。
36kmを通過した時点での34km〜36kmのラップタイムは11:54。
徐々にペースダウン。
(南港大橋でサプライズ)
南港東を通過したところで右折しましたが、
目の前にはまだ先にあるはずの南港大橋が。
しかも「壁か?」と見間違えるほども急な坂でしたが、よく見ると阪神高速湾岸線の出口でした(苦笑
確かに南港大橋はこんなに急ではないし、それにまだまだ先。
フェリーターミナル駅を通過し、いよいよ大阪マラソン最大の難所、南港大橋へ。
たまに隣接する歩道を走っているとはいえ、35km以上を走ってきた身体で走れるだろうか?と思いましたが、
橋に差し掛かった時点では「あ、やっぱりこの程度か」と思いました。
これなら何とか渡る事ができるかも?
大きく腕を振り、笑顔を作ってリラックスしながら走っていると、背後から私の名前を呼ぶ声が・・・。
振り返ると、毎年大阪城のリレーマラソンでお世話になっているkanさんでした。
何でも京都サンガのユニを着ている人が通り過ぎ、顔を見たら私だったので声をかけたとのこと。
一緒に伴走しようかと思いましたが、足にトラブルが発生して思うように走れなくなったので
構わずに先に行ってほしいとのこと。
さすがに見捨てるわけにもいかなかったので、南港大橋の一番高いところまで喋りながら伴走しました。
下り坂で別れましたが、無事に完走できたんだろうか?
下り坂を利用して38km地点を通過。
38kmを通過した時点での36km〜38kmのラップタイムは12:02。
キロ6分台までペースダウン。
(そしてゴール)
橋を下り終えると、ここから先はコンテナヤードや倉庫群、そして空き地が続くコース。
太ももが重くなってきただけでなく、足の裏も痛くなってきたし、それに空腹。
殺風景な景色が続くけど残り4km。
ランで走りなれているコースだし気持ちも切れていない。
何とか走れるだろう。
それに応援もまばらだろうと思っていたら、ここでも多くの人が応援してくれていました。感謝。
500mほど走って左折し、目の前には港大橋。
あの近くまで行って左折すればWTCが見えるはず。
そう思うと気が楽になり、無意識に歩幅が広くなってスピードが上がっていきました。
そして南港大橋で足を使ってしまったのか、失速したり歩き出しているランナーが目に付くようになりました。
港大橋のあたりで左折してしばらくするとTV関係の人と芸能人が歩いているのが見えたので
追い越した時に見るとロザンの宇治原さんで、かなりお疲れのようでした。
振り向いて、
「あと2kmちょっとでゴールですよ」
「いやあ・・・わかってるんですけどねえ・・・」
と言葉を交わしましたが、確かに仰るとおり。
走る気力があっても足が悲鳴をあげていたらどうしようもない。
宇治原さんを追い抜いて40km地点を通過。
40kmを通過した時点での38km〜40kmのラップタイムは12:02。
残りは約2km。
相愛大学のあたりで右折。
あとは無事にゴールするだけ。
この時点では記録よりも楽しんで走る気持ちが上回り、手を振りながら走りました。
WTCに近づくにつれて声援は大きくなり、
「もうすぐゴール!」
「お帰りなさい!」
などの励ましを受け、何かこみ上げてくるものを感じました。
フルマラソンを走ることが楽しい、と思ったのは何年ぶりだろうか?
橋の手前の下りでラストスパート。
そして橋の下をくぐって信号を左折すると目の前にはインテックス大阪とミズノ本社ビル。
ゴールはもうすぐ。
ゴールに近づくにつれて声援はさらに大きくなり、
スパートをかけながら「もうすぐこんな楽しい時間も終わりやな・・・」と感慨に耽っていた時、
前方には玉造あたりで追い抜いたはずの川上直子さん(元なでしこジャパン)が走っていました。
北加賀屋で立ち止まっている時に追い抜かれたんだろうか?
その瞬間センチメンタルな気分は吹っ飛び、彼女を追い抜くことだけを考えました。
既にラストスパートをかけていたのでこれ以上スピードを上げることはできませんでしたが、
失速しなければ追いつきそうな感じでした。
スピードを維持したまま最後のカーブを左折するとゴールアーチが姿を現しました。
そしてゴール手前30mで彼女を追い越し、ガッツポーズをしながら歓喜のゴール!
タイムは4時間6分31秒。
4時間以内の完走はできませんでしたが、
最低目標である「歩かずに完走(一部給水所を除く)」は達成することができました。
(ゴール後)
その後、完走タオルとドリンクをもらって、完走メダルを首にかけてもらいました。
ヒザがガクガクしていなかったらひざまづいてかけてもらおうかと思ってましたが^^;
荷物を受け取った後にエスカレーターで3階の更衣室へ。
広々としていたので着替えた後もそこでくつろいでいました。
その後14時前にインテックス大阪を離れてコスモスクエア駅から地下鉄に乗り、
親戚がいる海老江で打ち上げに参加し、両親の実家を経由して20時前に自宅に戻りました。
大阪マラソンに関わったスタッフ・ボランティアの皆さん、そして沿道で応援してくれた皆さん。
本当にありがとうございました。
アツい声援が本当に力になりました。涙が出そうになるくらい嬉しかったです。
2012年も絶対に参加したいと思います。
そして両親や親戚、ご近所さんや妻やわが子にも感謝。
頑張っている姿を見せることができたと思います。
(第1回大阪マラソン結果)
ネットタイム:4時間2分00秒
総合順位:5674位/26149人
年代別順位(男子40歳〜44歳):1024位/3708人
住之江公園を右折し、住之江通へ。
ここから先はコース上をニュートラムの軌道が覆いかぶさり、
また高低差のある南港大橋や殺風景な風景が続く港湾部を走るという、
精神的にきついコース。
この時点では精神面ではまだ大丈夫だけど、どうなるか・・・。
地下鉄の駅やマグスミノエに近いこともあり沿道はかなり賑わい、その人達から力をもらいました。
そして国道26号線同様、沿道の人たちとハイタッチをしながら走っていきました。
しばらくするとマグスミノエにあるココイチからはカレーの匂いが・・・。
お腹がもたれてもいいからカツカレーが食べたくなった^^;
商業施設を通り過ぎたら沿道の応援が少なくなるだろう・・・と思っていましたがそんなことはなく、
ニュートラムの駅が近いこともあって応援は途切れることはありませんでした。
住之江公園から先はコースも景色も単調になり精神的に参るだろう・・・
と思って応援しているランナーに走る勇気と力を与える為と、
35km付近からだと集団もばらけるので容易に見つけやすいので、応援の人がここに来たのだろうか?
平林の手前で34km地点を通過。
メンタルは大丈夫だけど、太ももが重くなり歩幅も少し狭くなりペースダウン。
平林から南港口の間は緩やかながらアップダウンがあるコース。
日頃この付近を走っている私は熟知していたので問題ありませんでしたが、
多くのランナーは予想外の展開で驚いたのではないだろうか?
ちょうどそのあたりで「ランナーズプラス」の方々が応援に来ていたのでハイタッチしました。
緩やかな坂を上がりきったところで南港口を通過。
南港東まではそう遠くはないのですが、徐々に両足が重たくなり、
桜川からペースメーカー代わりにしていたチアガールを見失ってしまいました。
おまけに空腹でエネルギー切れ間近・・・。
34kmを通過した時点での32km〜34kmのラップタイムは12:09。
36kmを通過した時点での34km〜36kmのラップタイムは11:54。
徐々にペースダウン。
(南港大橋でサプライズ)
南港東を通過したところで右折しましたが、
目の前にはまだ先にあるはずの南港大橋が。
しかも「壁か?」と見間違えるほども急な坂でしたが、よく見ると阪神高速湾岸線の出口でした(苦笑
確かに南港大橋はこんなに急ではないし、それにまだまだ先。
フェリーターミナル駅を通過し、いよいよ大阪マラソン最大の難所、南港大橋へ。
たまに隣接する歩道を走っているとはいえ、35km以上を走ってきた身体で走れるだろうか?と思いましたが、
橋に差し掛かった時点では「あ、やっぱりこの程度か」と思いました。
これなら何とか渡る事ができるかも?
大きく腕を振り、笑顔を作ってリラックスしながら走っていると、背後から私の名前を呼ぶ声が・・・。
振り返ると、毎年大阪城のリレーマラソンでお世話になっているkanさんでした。
何でも京都サンガのユニを着ている人が通り過ぎ、顔を見たら私だったので声をかけたとのこと。
一緒に伴走しようかと思いましたが、足にトラブルが発生して思うように走れなくなったので
構わずに先に行ってほしいとのこと。
さすがに見捨てるわけにもいかなかったので、南港大橋の一番高いところまで喋りながら伴走しました。
下り坂で別れましたが、無事に完走できたんだろうか?
下り坂を利用して38km地点を通過。
38kmを通過した時点での36km〜38kmのラップタイムは12:02。
キロ6分台までペースダウン。
(そしてゴール)
橋を下り終えると、ここから先はコンテナヤードや倉庫群、そして空き地が続くコース。
太ももが重くなってきただけでなく、足の裏も痛くなってきたし、それに空腹。
殺風景な景色が続くけど残り4km。
ランで走りなれているコースだし気持ちも切れていない。
何とか走れるだろう。
それに応援もまばらだろうと思っていたら、ここでも多くの人が応援してくれていました。感謝。
500mほど走って左折し、目の前には港大橋。
あの近くまで行って左折すればWTCが見えるはず。
そう思うと気が楽になり、無意識に歩幅が広くなってスピードが上がっていきました。
そして南港大橋で足を使ってしまったのか、失速したり歩き出しているランナーが目に付くようになりました。
港大橋のあたりで左折してしばらくするとTV関係の人と芸能人が歩いているのが見えたので
追い越した時に見るとロザンの宇治原さんで、かなりお疲れのようでした。
振り向いて、
「あと2kmちょっとでゴールですよ」
「いやあ・・・わかってるんですけどねえ・・・」
と言葉を交わしましたが、確かに仰るとおり。
走る気力があっても足が悲鳴をあげていたらどうしようもない。
宇治原さんを追い抜いて40km地点を通過。
40kmを通過した時点での38km〜40kmのラップタイムは12:02。
残りは約2km。
相愛大学のあたりで右折。
あとは無事にゴールするだけ。
この時点では記録よりも楽しんで走る気持ちが上回り、手を振りながら走りました。
WTCに近づくにつれて声援は大きくなり、
「もうすぐゴール!」
「お帰りなさい!」
などの励ましを受け、何かこみ上げてくるものを感じました。
フルマラソンを走ることが楽しい、と思ったのは何年ぶりだろうか?
橋の手前の下りでラストスパート。
そして橋の下をくぐって信号を左折すると目の前にはインテックス大阪とミズノ本社ビル。
ゴールはもうすぐ。
ゴールに近づくにつれて声援はさらに大きくなり、
スパートをかけながら「もうすぐこんな楽しい時間も終わりやな・・・」と感慨に耽っていた時、
前方には玉造あたりで追い抜いたはずの川上直子さん(元なでしこジャパン)が走っていました。
北加賀屋で立ち止まっている時に追い抜かれたんだろうか?
その瞬間センチメンタルな気分は吹っ飛び、彼女を追い抜くことだけを考えました。
既にラストスパートをかけていたのでこれ以上スピードを上げることはできませんでしたが、
失速しなければ追いつきそうな感じでした。
スピードを維持したまま最後のカーブを左折するとゴールアーチが姿を現しました。
そしてゴール手前30mで彼女を追い越し、ガッツポーズをしながら歓喜のゴール!
タイムは4時間6分31秒。
4時間以内の完走はできませんでしたが、
最低目標である「歩かずに完走(一部給水所を除く)」は達成することができました。
(ゴール後)
その後、完走タオルとドリンクをもらって、完走メダルを首にかけてもらいました。
ヒザがガクガクしていなかったらひざまづいてかけてもらおうかと思ってましたが^^;
荷物を受け取った後にエスカレーターで3階の更衣室へ。
広々としていたので着替えた後もそこでくつろいでいました。
その後14時前にインテックス大阪を離れてコスモスクエア駅から地下鉄に乗り、
親戚がいる海老江で打ち上げに参加し、両親の実家を経由して20時前に自宅に戻りました。
大阪マラソンに関わったスタッフ・ボランティアの皆さん、そして沿道で応援してくれた皆さん。
本当にありがとうございました。
アツい声援が本当に力になりました。涙が出そうになるくらい嬉しかったです。
2012年も絶対に参加したいと思います。
そして両親や親戚、ご近所さんや妻やわが子にも感謝。
頑張っている姿を見せることができたと思います。
(第1回大阪マラソン結果)
ネットタイム:4時間2分00秒
総合順位:5674位/26149人
年代別順位(男子40歳〜44歳):1024位/3708人