長距離走者のひとりごと

DCT−65190が鉄道趣味とマラソンと京都サンガ、そして日頃思った事を書き込んでいます。
(容量の関係で、アップ後1年前後を経過した日記の画像は削除している場合があります)
南信濃乗りつぶし1(飯田線)
アップするのが遅くなりました。
9月3日から4日にかけて青春18きっぷを使って長野方面へ乗りつぶしに行ってきました。
当初は山口県内の未乗線区(宇部線・小野田線・美祢線・山口線)を乗りつぶす予定でしたが、
先日の豪雨で山口線と山陰線の一部区間が災害で不通になり急遽予定を変更。
そして未乗区間が多い信州方面へ行くことにしました。

信州方面は一部の幹線を除いて未乗区間が多くどこにしようか迷いましたが、
・18きっぷを使うので未乗区間ではそんなに遠くないところ
・自然が豊かな地域

ということで今回は、
・飯田線
・中央本線辰野線
・アルピコ交通

の3線を乗りつぶすことにしました。
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9月3日、朝の6時前に自宅を出発して6:30の大阪難波発近鉄名古屋行特急に乗車し、
終点名古屋でJRに乗り換え。
JRとの連絡改札で青春18きっぷに入鋏してもらいましたが、
近鉄の改札だったのでスタンプには「近鉄名古屋」の文字が。
1回目と2回目は「岡山車掌区」、3回目はスタンプの横に「誤入鋏 7/27 8277Dレチ」
そして今回は近鉄の駅名
4つともJRの駅名ではなく車掌区、手書きで誤入鋏、私鉄の駅・・・ある意味レア。
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豊橋行快速で終点まで乗車し、いよいよ飯田線へ。
これから乗車する飯田線ですが、豊川稲荷がある豊川、天竜川沿いの中部天竜、
南アルプスの麓にある天竜峡と飯田を経由して辰野に至る全長195.7kmの長大なローカル線。
元々あった私鉄を国営化した経歴を持ち駅間の距離が短く、出発した2・3分後には次の駅に到着、
というのも珍しくありません。
景色もバラエティに富み、最近では小和田・中井侍・為栗・田本など秘境駅で注目を集めています。
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時間があったので一旦下車し、近くのスタバでタンブラーにアイスラテを入れてもらいました。
京都サンガのイラストが描かれた、エコプロジェクトの一環でもらったタンブラーでサイズが大きく、
旅行の時はいつも持参しています。
後々これがきっかけでいろんな人と会話が弾むアイテムになりました^^

・・・個人的にはキューブアイスよりもクラッシュアイスのほうがいいんだけど。
保冷力は高いけどタンブラーの中でガチャガチャ音を立てるのがねえ・・・。
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乗車する列車は10時42分発の上諏訪行普通。
飯田線の終着駅である辰野から中央本線を経由し、
辰野から4つ先の上諏訪までの213.7kmを約7時間かけて走る長距離運用。
本日のメインでもありますが、7時間の長丁場に耐えられるかどうか・・・。
飯田線の普通列車は基本的には213系と313系があるけど、
個人的にはボックスシートの313系よりも、転換クロスシートの213系がいいんだけど。

10時35分、2番ホームで待っていると上諏訪行普通列車が到着しましたが、
車両はボックスシートが基本のセミクロスシート車313系3000番台2両編成。
大垣所属のR110編成。
てっきりワンマン運転だと思っていましたが車掌も同乗していました。


乗り込んだ乗客は地元住民に交じってハイカーの姿もちらほら。
ちなみに鉄な人は、
・明らかに鉄が1名
・後々鉄とわかったのが8名くらい(途中乗車含む 乗り通したのはいなかった)

でした。
ほとんどは長時間停車の時にホーム上で撮影する以外は車内でじっとしていましたが、
「明らかに」は違ってました。
短停車の時にホームに降り立つのはいいとしても、豊橋からずっと立ってかぶりついてたのには・・・。
しかも大型時刻表を持って。
私は上諏訪の2つ手前の岡谷で下車したけど、ずっとかぶりついてました。
疲れないのかな?
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10時42分、それなりに座席が埋まった状態で上諏訪行は豊橋を発車。
いよいよロングラン旅行の始まり。
3つ先の小坂井までは名鉄との共用区間で、途中2つの駅(船町と下地)があるものの名鉄は通過。
飯田線も区間運転の列車しか止まらず、乗車している上諏訪行は通過。
やがて名鉄の線路が分岐し、最初の駅の小坂井に到着。
豊川までは市街地の中を走りましたが、そこを過ぎると一転して田園風景。
列車はそれなりのスピードで走ったり駅に停まったり・・・。
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11時42分、本長篠到着。
行き違い列車待ちの為、ここで17分停車。
続々とホームに降り立ち、撮影したりホームを歩いたりタバコを吸ったりして
思い思いに時間をつぶしていました。
改めて列車を観察してみると私が乗車している先頭車両の客層は普通でしたが、
後部車両は多くのハイカーらしき人達が乗車していました。
それも見たところ車内で宴会状態(苦笑
行き違い列車が到着するまでホームにいましたがこの日は暑く、セミの鳴き声が拍車をかけていました。
空気が乾いてなかったら車内に逃げていたかもしれない。
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行き違い列車の特急「伊那路」が3分遅れで到着し、同時に上諏訪行普通は本長篠を出発。
ここから先は渓谷沿いに点在する集落に線路や駅を開設したようなので、
カーブや短いトンネルが多くなりスピードも遅くなるらしい。
単調な風景に飽きて居眠りないだろうか・・・?

湯谷温泉で10人ほどの乗客が下車。
同時に今まで快晴だったのが雲行きが怪しくなり、いきなり豪雨に。
山の天候は変わりやすいとはいえ、いきなり変わるとは・・・。

12時30分、東栄駅を出発。
愛知県とお別れし、小和田駅までは静岡県内を走行。
そして激しかった豪雨も止み、徐々に晴れてきました。
しかし市町村合併でそうなったとはいえ、こんな山あいの場所が「静岡県浜松市」って・・・。
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12時48分、中部天竜に到着。ここで乗務員が交代。
かつては「佐久間レールパーク」という鉄道車両を展示している施設がありましたが、
「リニア・鉄道館」オープンのために閉鎖され、車両はそちらへ移設。
当時の面影が所々に残されていました。
また、ここから国鉄二俣線遠江二俣(現・天竜浜名湖鉄道天竜二俣)を結ぶ
「佐久間線」の計画もありました。
(着工したものの完成せず)

次の佐久間を過ぎると列車は長大トンネルに入り、それからは小さな駅とトンネルの連続。
大嵐駅付近で天竜川と合流しましたが、再びトンネルの中へ。
地形もだんだんと険しくなってきた、と同時にそれを避ける為のトンネルが多くなってきた。
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秘境駅で有名な小和田に到着。
車内から撮影する人が多かったのは予想できましたが、
10人近くがここで下車したのは意外。

・・・・スイマセン、駅名標を撮ることができませんでした(汗


小和田を出発し、長いトンネルと抜けるとそこは長野県。
撮影できませんでしたが、小和田の次の駅は秘境駅の中井侍でした。
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13時37分、平岡に到着。
比較的大きな駅で、駅前の集落もそれなりに集まっていました。
ここで大きな荷物を抱えた15人くらいの女子大生グループが乗車し、私と相席になりました。
最初は会話がありませんでしたが、窓のそばに置いていた京都サンガのタンブラーを見て
彼女から声をかけてきました。
神奈川のとある大学生で、ゼミ旅行で平岡から飯田へ向かうとのこと。
それからは大盛り上がり・・・まではいきませんでしたが車内で会話を楽しみました。
その為に撮影はあまりできなくなったけど、それは仕方がない。
それに楽しかったし。


列車は定刻に平岡を出発。
車内は賑やか、かつまったりとした空気が流れる中、いきなり列車が急停止。
最初は左手に見える天竜川の渓谷美を見せるための臨時停車かな?と思いましたが、
その割にはブレーキがきつく停車時の衝撃はかなりのものが。
しばらくすると車内放送で、小動物(シカ)と接触したのでこれから車両の確認を行う、とのこと。
運転士と車掌は乗務員扉から線路に降りて床下を覗き込んだり、
状況を運転席備え付けの電話や業務用携帯電話で伝えていました。
その都度、指令からの指示が無線を通じて運転席から聞こえてきました。

その間、乗客は静かになったものの車内で運転再開を待っていました。
私もそのひとりで「滅多に体験できないイベントのひとつ」と割り切っていました。

その後、指令からの指示で列車を20mほど前進させて再度車両を確認し、
急停止してから約20分後、車両に異常がなかったので運転を再開しました。


また平岡‐天竜峡間には秘境駅が点在し、為栗金野千代でも車内からの撮影が行われていました。
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千代を出発しトンネルを抜け、約20分遅れの14時36分に天竜峡に到着。
ここで乗務員が交代しすぐに発車。
車窓からの景色はそれまでの渓谷一辺倒から盆地に変わり、
右手には遠くに中央アルプス、左手には南アルプスの山々を眺めることができました。

ちょうどこのあたりで乗車して4時間が経過。
あと3時間も乗車しなければならないけど思ったよりか疲れていませんでした。
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飯田の中心部に近づいたかと思うと左にぐるりと迂回するように走り、
遅れること15分、15時6分に飯田に到着。
多くの乗客がここで下車し、車内はまばらに。
相席していた女子大生のグループとはここでお別れ。
それと鉄な人は「豊橋からの2人」「豊橋からずっとかぶりついてる1人」の3人だけ。


列車はすぐに飯田を発車。
駅構内には長野色の115系が停車。
JR東日本エリアが近づいてきたことを実感。


一旦離れていた天竜川が寄り添い、遅れること約8分、15時31分に伊那大島に到着。
ここから先は線形が一変し、カーブと勾配が多くなりました。
列車は曲がりくねったカーブが続き、かつアップダウンが繰り返し続く飯田線をゆっくりと走行。
風景も山間部に入ったかと思えば見晴らしのいい台地に出たりと変化に富んでいました。
そして目の前にはアルプスの山々。
陽も落ち、あたりは夕焼けで徐々に真っ赤に。
都会の喧騒とは無縁の車窓が広がり、徐々に眠たくなってきました。
辰野までこんな状態が続くのかなあ・・・。
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田切を過ぎたあたりで山間部を抜け、駒ヶ根に到着。
そしてホームにはたくさんの高校生が・・・。
一気に騒がしくなり、同時に車内は汗臭くなりました^^;


16時22分、駒ヶ根を出発。ようやく定時運転。
駅構内にはつい最近まで関西線の運用に就いていた213系が停まっていました。
この先も飯田線は線形も風景も変化に富んでいましたが、
車内は騒々しくなり満喫するどころではありませんでした。


駅に停車する度に学生が乗車したり下車したりの繰り返しで、
16時59分、伊那松島に到着。
ここで学生の多くが下車し、車内は再び静寂に包まれました。


17時14分、宮木に停車。
この駅までがJR東海の管轄。
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しばらくすると左手から中央本線辰野線の線路が寄り添い、
17時18分、飯田線の終点の辰野に到着。
ここで豊橋から乗り通していた2人が下車。
ここから先はJR東日本の管轄で乗務員もJR東日本に交代。 


17時19分、辰野を出発。
ローカル線の飯田線から幹線の中央本線辰野線に変わったこともあり、
カーブは緩やかになり、乗り心地か幾分かよくなった気がしました。
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しばらくすると前方に長野自動車道が岡谷駅を跨ぐ形で姿を現し、
左手から中央本線新線が合流。
そして豊橋を出発して約7時間後の17時30分、岡谷に到着。
列車は2つ先の上諏訪まで行きますが、この後の乗りつぶしの関係でこの駅で下車しました。
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豊橋から岡谷まで約7時間近くを乗り通しましたが、変化に富んで飽きることはありませんでした。
もう一度乗車するか?と言われたら・・・・悩みますね。
いろいろと魅力的な路線ですが、7時間も時間がつぶれるのが・・・。
再度乗車する機会があれば、今回座った右側ではなく、
秘境駅や天竜川の渓谷美を堪能できる左側に座って満喫したいと思います。


(続く)
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